アップロードしてさらにストリートビューを作成する方法をまとめてみました。
目次
必要なソフトウェア・アプリなど
GPSロガー(GPS Track Recorderなど)ExifChanger
Nikon ViewNX 2
Adobe Photoshop(例はCC2014)
位置情報を付加する為の事前処理
撮影したJPEGファイルのExifには位置情報や撮影日時の情報がありません。そのため、位置情報を後から自動で付加できるようにしておく必要があります。
撮影時にGPSロガー(GPS Track Recorderなど)でGPXファイルを記録します。
GPXファイルとは位置情報と各地点の時刻が記録されたファイルです。
位置情報の精度を上げるため更新距離の設定を変更します。
GPS Track Recordeの場合、メニュー → 設定 → 更新距離 を 1m に設定します。
撮影が終わったら、位置情報を付加する為にJPEGとGPXファイルをPCに転送します
GPXファイルの情報をもとにJPEGファイルに位置情報を付加するにはJPEGのExifに撮影日時が記録されている必要があります。
なので撮影日時が記録されていない場合はExifChangeでタイムスタンプの更新日時(作成日時はPCに転送した日時になっている為更新日時となる)をExifの撮影日時として書き込みます。
写真の解像度を変更&XMPメタデーターを付加する
XMP情報にgpanoタグを付加します。Adobe Photoshop(例はCC2014)を開き、メニュー → ファイル情報 → Rowデータ を選択します。ここからxmp情報ファイルのテンプレを作成します。
↓下記のパスをエクスプローラーを開き、アドレスバーにコピして該当フォルダを表示します。(一番最初に上記のPhotoshopのファイル情報画面を開けておいてください。下記のフォルダが生成されていません。)
%APPDATA%\Adobe\XMP\Metadata Templates
この場所に全天球.xmpというファイルを作ってテキストエディタで下記↓を記述します。
<rdf:Description rdf:about="" xmlns:GPano="http://ns.google.com/photos/1.0/panorama/">
<GPano:UsePanoramaViewer>True</GPano:UsePanoramaViewer>
<GPano:ProjectionType>equirectangular</GPano:ProjectionType>
<GPano:PoseHeadingDegrees>270.0</GPano:PoseHeadingDegrees>
<GPano:CroppedAreaLeftPixels>0</GPano:CroppedAreaLeftPixels>
<GPano:CroppedAreaTopPixels>0</GPano:CroppedAreaTopPixels>
<GPano:CroppedAreaImageWidthPixels>5300</GPano:CroppedAreaImageWidthPixels>
<GPano:CroppedAreaImageHeightPixels>2650</GPano:CroppedAreaImageHeightPixels>
<GPano:FullPanoWidthPixels>5300</GPano:FullPanoWidthPixels>
<GPano:FullPanoHeightPixels>2650</GPano:FullPanoHeightPixels>
</rdf:Description>
gpanoタグの詳しい解説はこちら<GPano:UsePanoramaViewer>True</GPano:UsePanoramaViewer>
<GPano:ProjectionType>equirectangular</GPano:ProjectionType>
<GPano:PoseHeadingDegrees>270.0</GPano:PoseHeadingDegrees>
<GPano:CroppedAreaLeftPixels>0</GPano:CroppedAreaLeftPixels>
<GPano:CroppedAreaTopPixels>0</GPano:CroppedAreaTopPixels>
<GPano:CroppedAreaImageWidthPixels>5300</GPano:CroppedAreaImageWidthPixels>
<GPano:CroppedAreaImageHeightPixels>2650</GPano:CroppedAreaImageHeightPixels>
<GPano:FullPanoWidthPixels>5300</GPano:FullPanoWidthPixels>
<GPano:FullPanoHeightPixels>2650</GPano:FullPanoHeightPixels>
</rdf:Description>
<GPano:PoseHeadingDegrees>270.0</GPano:PoseHeadingDegrees>
このタグが北方向の向き(コンパスの向首方向)を示すもので、0.0~360.0までの値を指定します。
パラメーターを0.0、90.0、270.0、360.0それぞれに設定した場合、下記の位置が北方向という意味になります。
xmpテンプレートを読み込みます。テンプレート ボタンをクリック → 読み込み → 全天球.xmp を選択します。
「元のメタデータを保持しますが、テンプレートから対応するプロパティを追加します。」を選択でXMP情報が付加されます
解像度が5,300×2,650 ピクセル未満の場合は解像度を引き伸ばします。
メニュー → イメージ → 画像解像度 の画面で幅5300、高さ2650を指定します。
これら一連の処理をメニュー → 自動処理 → ドロップレットを作成 で自動化しておくと一括で処理できます。
位置情報を付加する
JPEGファイルに一括で位置情報を埋め込むソフトはNikon ViewNX 2を使用しますツールバーの ブラウザー を選択し、GPS情報を付加したいJPEGファイルを選択状態にします。
ツールバーの Log Matching → Log Matching をクリックします。
トラックログファイル より「追加」ボタンを選択し、GPXファイルを選択します。
対象のJPEGファイルにチェックを入れて「保存」ボタンを押します。
これで位置情報を付加できました。
これでGoogleマップに投稿可能なJPEGファイルの完成です。
尚、ストリートビューに投稿するにはスマホアプリのストリートビューで行います。
ストリートビューで実際に移動できるようにするには写真同士を結合すればOKです。